インタビュー
自由に気持ちの赴くままに。誰にでもひらけた場所でありたい。
HINOKI and the green
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<参加者>
◆HINOKI and the green 光宗 尚輝 さん
◆日本エイジェント繁盛店物語 牧 賢一郎
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エクステリアの会社での勤務を経て、自身のお店「HINOKI and the green」を祝谷にオープンさせた光宗さん。
現在の場所に移転してから、2020年4月でちょうど1年を迎えました。
移転に際し求めていたのは
「日当たりと風通しが良く、たくさん陽の当たる場所。そしてあまり忙しくない場所」。
そんな時に出会ったのが現在の倉庫でした。
光宗さんからの連絡をもらった牧さんは正直なところ、店舗に本当になるのかという不安でいっぱいだったそう。
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というのも、トタンでできた倉庫はあちこちが経年劣化で錆びてしまっており足場も少しぐらついていたほど。
そこからどんな風な店構えになるのか、立地も含めてお客様がわざわざ足を運んでくれるような場所になるのか
など色々と最初は懸念事項がたくさんありました。
けれどもそんな不安をよそに「8割以上はイメージできた」という光宗さん。
ご家族に「HINOKI and the green」のファンがいらっしゃったという協力的な大家さんのサポートもあり、
そこから約2ヶ月と少しの間に自身も毎日作業に入りお店を作りあげました。
倉庫前のスペースには足場からデッキを組み上げたり、屋根を張り替えたりと大掛かりな工事も多かった
のですが、一番みんなを驚かせたのは、井戸を掘ったこと。毎日の水やりのために、植物のためにと一か八かの
ボーリングにもチャレンジし、無事にその井戸水を使って植物たちをのびのびと育てています。
担当の牧さんは
「光宗さんの明確なビジョンがあったからこそ。
■■そして大家さんが積極的に歩み寄って一緒に楽しんでくれたことで、こんな素晴らしいお店ができました。
■■出来上がる作業行程を見るのも楽しかったです」
とのこと。
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実は移転オープン前に1ヶ月ほどアメリカに旅に出かけ、現地のガーデンショップを視察して回ったという光宗さん。
「オレゴン州にあるファーマーズマーケットの隣にあるガーデンショップがとてもかっこよかったので、
■■こんなのが作りたいなと思うようになりました。外観はサンフランシスコのお店をイメージしています」
とのこと。
アメリカンヴィンテージの雰囲気が漂い、とにかく自由でラフな雰囲気が店内に流れているのが心地よい空間になっています。
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そして店内外にある植物の種類の多さにも驚かされます。
「アメリカのユージーンという街にある園芸店のおばちゃんとどんな植物を扱っているのか話していた時に
■■『You are not plants man』と言われたんです。どんな植物のことを聞かれても答えられるのがプランツマンだと。
■■目から鱗でした。確かにその方が面白いし、そんな店にしたいという気持ちが固まったできごとでした」。
それを体現した店内には500種以上の植物が並び、光宗さんが面白いと思った植物たちが日々追加されていきます。
購入に足を運ぶお客様はもちろん、植物園に来るような感覚で散策をしているお客様、外のベンチに腰をかけて
情報交換や育て方の話に花を咲かせる人たち、そしてかくれんぼをする子供たち。
「触ったらダメというようなお店は面白くない。ご両親が買い物をしている間も子供が楽しいお店にしたい」
という想いがある光宗さんは、店内でコーヒーやスイーツを販売したり、週末には子供にポップコーンを
サービスするポップアップイベントを開催したりと日々“面白そう”にチャレンジしています。
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現在は光宗さんを含むスタッフ3名と、1匹(猫のサヴァ)で切り盛りしている「HINOKI and the green」。
「屋根を一部抜いて開閉式にしたいと思っているんです」
というように、まだまだお店は進化していきそうな予感。
オーナーの意思が赴くままに自由に、そして自分自身が楽しいかどうかということを大切にしているからこそ、
“あの店には何か楽しそうなことがある”というワクワク感にみんなが集まってくるのです。
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インタビューにお答えいただきありがとうございました!
- HINOKI and the green
松山市船ケ谷町193-1
Tel:070-5358-7927
基本営業時間 11:00〜19:00
年末年始は休業