インタビュー

店名の由来を教えてください

もともと「ALIALI（アリアリ）」という店名で別の場所で5年ほど営業していたのですが、移転することになり、立ち飲みスタイルのお店ということから「STAND（スタンド）」という言葉を頭に付けて、「STAND ALIALI」としてオープンしました。「ALIALI」は、繰り返す言葉の響きがいいと思ったのと、何でも「有り有り」って感じで完全にノリで決めています（笑）。

お店の特徴について教えてください。

“立ち飲み”というスタイルで提供しているのが一番の特徴です。学生から70歳代まで幅広い年代のお客さんがいらっしゃいますが、常連さんも初めての方も、皆さんカウンターで一緒にわいわい話しながら飲んで、いつの間にか仲良くなっている感じです。そのまま「もう1軒、一緒にいこうか！」なんて会話もされてたり（笑）。新規のお客さんの中には、ご旅行や出張、転勤などで県外から来られている方なども多いですね。関東や関西には割と立ち飲みの文化が根付いていることもあって、県外の方からは「立ち飲みだから入りやすかった」というお声をよくいただきます。逆に地元の方々には、“立ち飲みスタイル”がまだまだ浸透していないかなと感じますね。

おすすめのメニューについて教えてください。

自家製ハムカツ、肉豆腐、ポテサラとスパサラの相盛りなどが人気ですね。大衆的なおつまみを250円～500円くらいまでの手頃な価格で提供しているのですが、日替わりのおばんざいなどもご好評をいただいています。また、11月から2月頃までの期間限定にはなりますが、無農薬のフレッシュな柑橘を皮ごとお客さんに絞ってもらって、お酒と楽しんでいただくドリンクメニューなどもあります。南予の吉田町に知り合いの農家さんがいて、そこから無農薬栽培のレモンやブラッドオレンジを仕入れて提供しています。「他のお店にはないものを」と、常に考えながらやっていますね。立ち飲み屋の中でもフードはわりと充実していると思います。

音楽イベントなども不定期に開催されているそうですね。

音楽に関しては、特にジャンルにこだわらず、幅広く流しているのですが、知り合いにクラブイベントなどをやっているオーガナイザーさんがいらっしゃるので、月に1-2回、週末で時間が合う時にはイベントをやったりしています。お客様が「やりたい」って言うと、その場ののりでやっちゃう時もありますね。

店舗デザインなど、こだわったところを教えてください。

店舗は木目調の明るい雰囲気をイメージして作りました。移転前のお店も同じような雰囲気だったので、店内の棚などは前のお店から持って来たり、壁を自分たちで塗ったり、自分たちでできるところは自分たちでやって、難しいところは大工さんにお願いするというスタンスで準備を進めました。

テナント探しでこだわったところと、出店の決め手を教えてください。

前のお店の立ち退きが決まったときから、ネットで情報収集をするのはもちろんのこと、実際に歩いて空き店舗を探してみたり、飲食店に出入りしている業者さんから情報をもらったりして積極的に探しました。こだわったのは、場所と坪数です。スタッフの人数も限られているので、前のお店と同じく8坪程度の広すぎないところという条件で探していたのですが、タイミング的なものもあったのでしょうね。立地も街中に近い上、たまたま隣のお店の方が知り合いの方だったというご縁もあって、希望条件に一番近かったここに決めました。

これからどのような店舗にしたいと考えていますか？

うちは立ち飲み屋の中でも結構フード類が充実している方だと思いますが、お客さんの声を聞きつつ、おばんざいの内容をちょこちょこ変えてみるとか、お客様の「こんなのあったらいいな」という声はどんどん実現していきたいですね。「お客さんに喜んでいただく」という根本的な信念は曲げず、いいものをさらに足していきたいと考えています。

そして、もっと立ち飲みがポピュラーになって、うちのお店に限らず、立ち飲み屋のハシゴも増えるといいなと思ってます。昔に比べると、外でお酒を飲まれる方が減っている傾向にあるので、若い子など、平日に飲みに出てくる人口のアベレージが上がって、街全体の活性化につながると嬉しいですね。

これから出店される方へ、アドバイスをお願いします。

まずはお店をオープンさせて、やりながら変えていくことですね。はじめはなかなか思い通りにいかないと思います。店の内装についても、私たちのようにできるところは自分たちでやりますというようなスタンスでいくと、業者さんとのスケジュールが合わなかったり、いろいろ苦労はしました。でもスムーズにいなかった分、月日が経って振り返ってみると、「あの時、苦労してよかったな」みたいなのもありますね。「いろいろ問題は起こる」って考えておけば、いざという時に気持ちが楽だと思いますよ(笑)。

最後に、お客様へのメッセージをお願いします。

カウンターでお客様同士が盛り上がっていると「常連さんだけなのかな？」って入りにくいと感じる方もいるようですが、実は初めてのお客さん同士が共通の話題で意気投合されてたりもします。もちろん一人でゆっくり飲みたいという方もいらっしゃって、そこは私たちスタッフが上手くサポートしていきますので、気軽に立ち寄ってみていただきたいですね。

インタビューにお答えいただきありがとうございました！