合格通知が届きました。
これでようやく、ボクにも春を迎えることができました。
「やったネ 合格!次はお部屋さがしっ」という合言葉を
ハート型の妖精に吹き込まれ、ボクの「お部屋探し物語」は始まった。
彼は言った「川の流れを辿れ、さすれば道はひらかれよう。」
小春日和に合格した安堵感のおかげか、意味不明なことを喋るヤツの言葉を信じる気持ちになった。
しばらく道なりに進むと、白く輝くマンションがあった。
これがヤツの言っていた物件なのか。
良く分からないが、とりあえず進んでみる。
『ハイム木屋町』
マンションの外観をぐるりと見てみる。
全身を白いタイルで化粧された外壁が美しい。
それなりに日当たりは良いようだ。
「外観はなかなか綺麗、しかしどうやって中に入れば良いのだろう?」
『案ずるな青年よ。』
脳内に響く声。(あれ?どこかで同じことがあったような…)
お部屋探しで悩める迷い人の前に現れる、ハート型の精『レスQちゃん』である。(森の精ではない。)
「ついて来るがよい青年よ。」
(またアンタだったのか…。)再び起きた悪夢、しぶしぶ後に続くことにした。
まずはエントランス。
そして共用廊下から玄関へ
『さぁ入りたまえ』
言われるがままに室内へ…
『どうだ?十分な広さであろう?』
問題なくキッチンも広い。
トイレと風呂も別々で文句なし。
『これぐらいは常識さ』
気になる室内の状況は…。
「!!」
きれいに配置された家具に驚いた。
『どうだ。美しいだろう?』
ちょうど良い広さの洋室。
新しい学生生活を始めるに最良の物件に出会えた奇跡。
迷いは晴れ、決心がついた。
「ココで、このお部屋で申込させてください!」
ボクは言った前よりも力強く、大きな声で。
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終 劇
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サクラサクサ
サクラサクサ(ケータイ小説Ver)
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