12月31日大晦日、13時21分。
ボクは迷い歩いていた。
太陽が見えない、寒空の下、トボトボと。
お部屋を探し始め、はや340秒。
なかなか見えてこない希望、年内によき物件と巡り逢うのは不可能なのだろうか。
その時である、「照らし導いてみせよう。」
脳内に響く天の声、一体だれだ…?

目の前にある無機物から直接語りかける言葉に耳を傾ける。
「線路の先がそなたの希望へ続く道と知れ、ルックイースト。」
テンプルにカチンとくる怪しげな言葉を半信半疑ながらも信じ再び歩み始めることにした。
しばし徒歩でトホホと詮索、そして見えてきた黄色と黒色の2色の物体。
踏切警報機である。(オーバーハング型ではない。)

これがあるといことは、論理的考察から線路が傍にあることがわかる。

しばらく線路を旅先案内人として進むと、前方に白く輝く建築物が見えてきた。

「この先に希望があるというのか。」

「ホメンナカ2−チョメ?(誤)」→(正)保免中二丁目
『グランピアHOMEN』 ((注)グフンピアHOMENではありません。)

マンションの外観をぐるりと見てみる。

白を基調とし、縦と横のラインが美しいシンメトリー。

前面道路斜線制限のため一部削りとられたかのような4階部分が味となる。
「外観はなかなか綺麗、しかしどうやって中見れば良いのだろう?」
「案ずるな青年よ。」
再び脳内に響く声。

お部屋探しで悩める迷い人の前に現れる、ハート型の精『レスQちゃん』である。(森の精ではない。)
「ついて来るがよい青年よ。」
(アンタだったのか…。)しぶしぶ後に続くことにした。

階段を上がり。

階段を上がり。。

階段を上がり。。。

階段を上がりきったが、そこは雪國ではないようだ。(当たり前か、、、)
「さあ入りたまえ青年よ。」
言われるがままに玄関ドアを開け、室内へと入る。




意外と広いキッチンに驚いた。
「広い…ですね。」
「あぁ、4畳ある、ちょっとしたダイニングテーブルなら十分置ける広さだ青年よ。」


「トイレ、お風呂別々ですし、正直想像以上です。」
「うむ、室内も見たまえ。」




南向きバルコニーに出窓、室内は明るかった。
これが自分の欲していたものなんだろう、心から喜べる物件に出会える幸せ。
宝くじにも似た、運命の悪戯。
迷いは晴れ、決心がついた。

「ココで、このお部屋で申込させてください!」
ボクは言った力強く、大きな声で。
・
・
・
・
終 劇
・
・
・
・
今回の物件に関する詳細な情報は下記からどうぞ。
パソコン版 保免方面物語
携帯版 保免方面物語(ケータイ小説Ver)